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不調に打ち勝つ手段と備える方法はバーンアウトの経験から得た。

 

 社名:Anyflow株式会社
会社紹介:2016年創立のAnyflow株式会社。API接続によって複数のSaaSをつなぎ合わせ定型業務の自動化を実現する、クラウドネイティブiPaaS「Anyflow」を運営。
 業種:IT   企業規模:10~50名

 

どのようなことで悩んでいましたか?

今は元気ですが、起業してから2度ほどメンタル不調を経験したことがあり、どうしたら良くなるのか、わからず辛い時期がありました。具体的に言うと「Incubate Camp 12th」と「B Dash Camp 2019」で優勝する前の2018年に一度、2020年の資金調達した後くらいに一度バーンアウトになりかけたことがあります。

起業してからピボットを何度も繰り返してきましたが、大きな結果を残すことができず、2018年ごろに経営状況が悪い状態になってしまいました。もしかしたら「社員に給料を払えないかもしれない」という状態でした。そして、ある日、「自分の心と体が限界を迎えている」と感じ、「ベッドから起きたくない」「出社したくない」という今まで経験したことがない感覚に陥りました。その時は「それでも無理をして頑張る」以外の選択肢がなかったので、「どうにか新しい事業を作るんだ」の一点張りでした。結果として、1年後に今開発しているAnyflowというプロダクトをリリースし、数字が伸び、2020年に資金調達がうまく行き、自分も組織も状態が良くなりました。「自分がやってきたことは間違いではなかった」と世の中に認められたような感覚になったことをよく覚えています。

ただ、順風満帆にも見えたのですが、調達を成功した後に、所謂バーンアウトを経験しました。資金の余裕はあるものの、「会社の成長と自分の成長が合わない」という今まで抱えたことのない悩みを抱えていました。自分の力を消耗し切った感覚になってしまい、「自分が何をすると会社にとって最適なのか」分からなくなっていました。当時はカウンセリングなどのプロの援助を借りることで克服することができました。

当時、その不安や悩みの解決のために検討したことや、行っていたことは何ですか?

メンタル不調と向き合う手段として、2つあると思っています。それは「克服するための手段」と「備えるための手段」です。私自身は克服するためにプロの手を借りましたが、その経験から不調に備え、自分を守るためのフレームワークを見つけることができました。

過去の自分を振り返ると「短期的な漠然とした悩み」に心が満たされたときに苦しくなっていたなと思います。そこに対して、「長期的な具体の目標」を強制的に思考することで不調にならずに済むことがわかりました。具体的に言うと、予兆を感じた時だけ見る「将来に目を向けるためのドキュメント」をnotionで用意しています。例えば、「年間単位で自分だけのOKR」を作ったり、「死ぬ前にやりたい100のリスト」を作ったり、一度足を止めて未来を考え、アウトプットすることに時間をかけていました。「自分がなんで今Anyflowという会社のCEOをやっているのか」という目的を自分の中で再度整理することで、やるべきことが明確になるため、心をモヤモヤしてしまうこともないです。大したことでなくてもいいので、「予兆を感じたときに回復するための習慣」を常に持っているかどうかが、非常に重要だと考えています。

当時のこと振り返ってもっとこうしておけばと思うことはありますか?

起業時からベタ付きで自分のことをサポートしてくださるメンターがいたらよかったなと思います。当時、エンジェル投資家の方に相談に乗ってもらい、何度も助けてもらったのですが、どうしても毎日会話する訳ではないため、タイムリーに相談できないこともありました。そういった日々の業務や組織、自分のメンタル的な悩みを話し、サポートしてくれる人が社外にいたら、もっと楽だったかもしれないです。

ご自身の経験からUnlaceのようなサービスをどう社員に活用してもらいたいですか?

本当に辛い状況になる前に気軽に使って欲しいです。「鬱とかメンタル不調が甘えだよね」と考える方もいると思いますが、「誰がなってもおかしくないものなんだよ」と思って欲しいです。辛い状態の自分を騙して、なんとか最後の力を振り絞ってしまうと燃え尽きてしまう可能性が高くなります。だからこそ、「最近、心の状態が少しおかしいな」と思ったら、Unlaceに登録して、プロのカウンセリングを受けてみて欲しいです。カウンセリングは「メンタルが弱いから」受けるのではなく、「心を弱らせないためにも」受けるものです。一歩目は少し不安かもしれませんが、自分に違和感を感じたら、使ってみてください。

最後に何か社員や、悩んでいる人に向けたメッセージはありますか?

持論にはなりますが、メンタル不調の話をもっとしていいと思います。僕の場合は、社員にも話しますし、今回のインタビューのようにも話します。なぜそう思えるかというと、「メンタル不調を抱えた自分=弱い自分」と思っていないからです。当時の自分を振り返った時に、「弱い」から体調を崩したのではなく、仕事の量が増えて、睡眠時間が極端に短くなった結果、自律神経が乱れたことが体調を崩した原因でした。誰だってこういう時期があると思います。でも、多くの人は「気のせいだ」「気の持ちようだ」と言い、原因や課題と向き合わないことが多いです。だからこそ、自分の心の機微に目を向けていただき、悩みすぎる前に誰かを頼る習慣をつけることがより生きやすくなるための一途だと思っています。

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