「辛くても弱音を吐けなかった」創業期に向き合った健康と成長の両立
どのようなことで悩んでいましたか?
会社を創業したばかりの頃、従業員がメンタル的な悩みを抱え、パフォーマンスが落ちてしまったことがありました。そのようなことがまた起きないように経営者として「社員をどうサポートしていけばよいか」ということに悩んでいました。
創業当初はスタートアップの過酷な環境下で悩みを打ち明けられないことでモヤモヤを溜め込んでしまった社員もいました。やはり当時は心理的安全性を作ることよりもなんとかして事業を立ち上げなければいけないフェーズだったため、組織的なハレーションも一定起きていたことを覚えています。ただ、当時、参画されていた方々はそれなりに自己解決能力も高く、他人に頼ることを苦手としていた社員も多かったことも特徴でした。結果として、プライベートを蔑ろにして仕事に向き合っていた社員もいましたし、その苦しそうな顔を見て、どうにもできない歯痒さを感じていたことを鮮烈に覚えています。
当時、その不安や悩みの解決のために検討したことや、行っていたことは何ですか?
マネジメントラインを変えるとかコミュニケーションの取り方を変えるとか自分達でできる範囲での対策を試みましたが、あまりこれといって解決に繋がった施策はなかったです。
当時のこと振り返ってもっとこうしておけばと思うことはありますか?
マネジメント層を厚くすることに注力していたらもっと良かったかもしれないと思っています。最近の話で言うと、COOの安井さんが入ったことで、モヤモヤしていた社員がイキイキと活躍し始めていたのを間にあたりにしています。当然、全てが解決できるとは思わないが、やはりマネジメントのあり方は非常に重要だと思いますね。
でも悩みを口に出すことが苦手な人もいますよね。誰かに相談するのが良くないと思い込んでしまう時があると思います。僕自身もそのような無意識の思い込みを持ってしまうことがありました。例えば、最近「個人で立てた年間目標を達成できたのか」ということを深掘りした際に、「もっと上手くできたはず」と形容できない悩みやモヤモヤを抱えていました。直感的に「このまま放置してはいけない」と思い、コーチングを受け始めたり、創業メンバーに相談したり、意図的に言語化と客観化を進めることで思考がクリアになりましたね。自分の感情と向き合って、形容していくというのは経営者に限らず働く上で非常に重要なステップだと思っています。
ご自身の経験からUnlaceのような外部サービスをどう社員に活用してもらいたいですか?
「会社員だったら上司や仲間に相談すると良い」とは言うものの言語化できていないモヤモヤを誰かにいうことは抵抗があると思っています。なので、「自分の心の状態が良くないな」と思った時には抱えることなく、すぐに使ってほしいです。
最後に何か社員や、悩んでいる人に向けたメッセージはありますか?
メンタルが強いとか弱いとかは関係なく、自分や他人の心の状態に目を向けている人が成果を出している気がします。自分の心のあり方をチェックし続けて、不安定になったら何らかの手段で自分の心の状態を言語化し、解決策を見つける習慣を付けていただくとよいと思っています。仲間でも上司でもカウンセリングでもコーチングでもいい、ぜひ自分に合った解決策を探してみてください。