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メンタル不調を習慣化で防ぐ。無理しすぎないためのバロメーター作り

 社名:プライシングスタジオ株式会社
会社紹介:プライシングを通じた企業利益と顧客満足度最大化の実現に向けて、価格変更に必要な全てのプライシングプロセスをSaaS化したサービス「Pricing Sprint」と、価格に困ったすべての人をサポートするプライシング専門メディア「プライスハック」を提供。
 業種:IT   企業規模:10~50名

 

過去、組織のメンタルヘルスや健康状態についてどのようなことで悩んでいましたか?

昔の話ですが、自分の仕事に対して役割を果たそうと働きすぎ、ワークライフバランスが乱れ、心身ともに調子を崩したことがありました。当時は、どのように対処したらいいか、自分ではわからず悩んでいました。改めて考えてみると、しんどいことの原因は「全て自分でやらなければいけない」という思い込みでした。「なんとかして、自分の力だけで成し遂げるんだ」と考えていたのですが、実際のところ、自分だけで解決できることは多くなく、手詰まりを感じていましたね。

当時、調子が悪くなった時、上司に対して「期待された成果を出しておらず、責任を果たせていないためポジションを降りたほうがいいのではないか」と話をしましたね。今考えてみると、自分の体調が良くない中で、正常な判断なんてできないわけですが、本当にそう思ってました。その時に上司が「成果は出ていると思うが、それ以上に私もチームのみんなも元気な相関さんを見たい。あなたは疲れていて正常な判断ができていないから、1週間休んでおいで。」と言ってもらいました。休むこと自体は気が憚られましたが、意を決して少しの期間休みました。その結果、立ち止まって自分のことを客観的にみると「そもそも大きな課題を解決することを一人だけでやろうとすることは傲慢だった」と内省することができました。自分にとって苦手なことや、そもそも自分だけでは解決できないことを自分だけでなんとかしようとしていたなと思い、その休みをきっかけに「適切にチームのメンバーを頼る」ことができるようになりましたね。「あらゆることを自分で決めなくてはならない」と無意識に抱え込んでしまったので、その癖や思い込みをなくすために良い休みを過ごすことができましたね。あの時の上司には今でも本当に感謝しています。

当時、その不安や悩みの解決のために検討したことや、行っていたことは何ですか?

自分自身の悩みに対しての解決方法については先ほど話した通り「休みを取り、内省することで前に進むこと」でした。ただ、チームの責任者をやっていた時、メンバーがメンタルヘルス不調も抱えてしまうことがあり、どのようにサポートしてあげたらいいか悩んでいた時期はありましたね。当時やっていたことは1on1の中身を変えて、辛い状況を自己開示しやすい環境づくりに注力していました。例えば、「今週起きたことでよかったこととか、悪かったこととか教えてほしいな」と聞き、ポジティブなことを話してもらって、それと同じだけネガティブなことも話しやすくするコミュニケーションを取っていました。そこで聞いたことが会社として解決できることであれば、配置を変える、業務を減らす、などのサポートをしていました。

ただ、上司に対して「今、一番辛いこと」を「自己開示すること=自分の評価やキャリアに影響する」と思われる方もいらっしゃるかと思います。そのため、「不調を抱えていた社員の方、全員に良いサポートをできていたか?」と聞かれると、そうではなかったですね。

当時、その不安や悩みの解決のために検討したことや、行っていたことは何ですか?

自分の調子の良し悪しを図るようなバロメーターを早い段階で作ればよかったなと後悔しています。調子が悪くなる前の傾向や状況を理解しておき、「Aの状況になったら、Bをする」という習慣をつけておくと良かったと思います。ただ、調子が悪い時って自分で判断できないんですよね。だからこそ、本当に辛くなってしまう前に、相談できる友達や仲間、あるいはカウンセリングなどに頼り、客観的な視点を維持することが非常に重要です。

当時のこと振り返ってもっとこうしておけばと思うことはありますか?

もっと早く自分のコンディションに目を向けておけばよかったなと改めて思います。先ほどお伝えしたフレームワークに気づいたのは30代前半の頃でした。そのため、20代の頃に辛い状態になったら、誰かを頼る行動は多めに取ってもよかったかもしれないです。

ご自身の経験からUnlaceのようなサービスをどう社員に活用してもらいたいですか?

セルフケアやマインドフルネスなど流行っているけれども、自分一人で不調と向き合うことには限界があります。例えば、仕事のスキルで行き詰まった時は専門家に相談すると思います。それと同じようにメンタルヘルスについても専門家のカウンセラーに相談することが一番効果に直結すると思っています。カウンセリングを受けることを「甘えなんじゃないか」と捉えてしまう人もいると思います。ただ、私はそうは思いません。健康に働くための一つの解決策でしかないと思います。だからこそ、気軽にUnlaceを使ってくださいね。

最後に何か社員や、悩んでいる人に向けたメッセージはありますか?

友達をケアをするように自分のこともケアをしてほしいです。例えば、友達が苦しんでいたら、手を差し伸べますし、部下や同僚がメンタルヘルス不調を抱えたら、「少し休んだら?」と声をかけますよね。そして、実際に休みに入ったとしても、「戻ってきたら、優しく接してあげよう」と思うはずです。「自分以外の人を大事すること」はできている人が多いと思っていますが、「自分を大事にすること」はできていない人が多いですよね。自分を大事にするためにも、他の人に対してケアをするように自分もケアしてみてください。そうすると体調を崩す、一歩手前で自分のことを助けられると思います。最初は難しいかもしれませんが、チャレンジしてみていただけると嬉しいです。

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