悩みを相談できる場所・内容・方法を解説。相談先の選び方もチェック
仕事やプライベートなどで悩みを抱えていて、不安な気持ちを誰かに相談したいと考えている人もいるのではないでしょうか。どこでどのように悩みを相談できるのか、実際に相談する前に知りたい人も多いのではないでしょうか。、そこでこの記事では、悩みを相談できる場所・内容・方法に加え、相談先の選び方まで詳しく解説します。悩みを相談したいと考えている人はぜひ参考にしてみてください。
目次
悩みを相談できる場所と相談できる内容
ここでは、悩みを相談できる場所と相談できる内容を解説します。相談場所別の特徴やどんな人に向いているかなども解説しますので、相談する場所選びに役立ててください。
心療内科・精神科
心療内科・精神科は、病院やクリニックに設置されている診療科のことを指します。心療内科は心理的・社会的な要因が原因になっている身体の症状を、精神科は不安や落ち込みなどの心の症状を扱うという違いがあります。抱えている悩みや不安をカウンセリングで相談したり、症状に合わせて診察・治療を受けたりすることができます。
心療内科・精神科では、医師による専門的な相談・診察・治療などを受けられますが、特定の診断を受け、医師がカウンセリングを行う場合を除いて、基本的に保険適用となりません。料金は全額自己負担となるケースがあるため、予算や相場に合った心療内科・精神科を利用することが大切です。
非営利団体
NPO法人などの非営利団体で悩み相談を受け付けている場合もあります。団体が設置しているカウンセリングルームや相談窓口などで、さまざまな悩みを相談できます。
非営利団体は利益を求めないため、他の相談先に比べると料金が安価に設定されており、サービスによっては無料で利用できるケースもあります。料金が安価なことはメリットですが、相談できる時間が限られる場合があるので、利用条件を確認した上で利用を検討しましょう。
オンラインの掲示板や相談サービス
オンラインの掲示板や相談サービスでも悩みを相談できます。掲示板とは、悩みや不安を投稿することによって、さまざまな人からのコメントをもらえるサービスです。複数の人からのコメントを参考にすることで、悩みを解決するヒントを見つけられることもあるでしょう。ただし、時には心ないコメントをされるなど、期待通りの回答を得られないこともあると覚えておく必要があります。
オンライン相談サービスでは、チャットやメール、ビデオ、電話などの方法を使ってカウンセラーや相談員に悩みを相談できます。施設などに足を運ぶことなく、自分に合ったコミュニケーション形式を選んでオンラインで相談できるのがメリットです。相談できる内容はサービスによって異なり、幅広い悩みを相談できる場合もあれば、ある悩みに特化している場合もあります。
カウンセリングルーム
カウンセリングルームとは、カウンセラー自身が運営している相談施設です。公認心理師や臨床心理士などの心理資格を持ったカウンセラーが在籍していることが多く、心の専門家に悩みや不安を相談できます。
心療内科・精神科を受診する前に心の専門家に相談したい、オンラインよりも直接カウンセラーに会って話したいといった人におすすめです。
悩みを相談する方法
悩みを相談する方法は、コミュニケーションの形式別に分類すると、主に4種類あります。
- チャット・メール
- ビデオ
- 電話
- 対面
方法別のメリット・デメリットや料金の目安を確認し、自分に合った方法で悩みを相談しましょう。
チャット・メール
チャットやメールでの相談・カウンセリングでは、チャットやメールを用いて文章で悩みを相談できます。声を出さずに相談できるので、家族や同居人がいる場所でも利用しやすく、隙間時間を使って相談できるのがメリットです。また、カウンセラーとの会話内容が残るので、後から相談内容を振り返ることができます。
一方で、文章だけで気持ちを伝える必要があり、表情や声はカウンセラーに伝わりません。気持ちが伝わるように、言葉選びに気を付けたり、あらかじめ相談内容をまとめたりするなどの工夫が必要です。
メール相談・カウンセリングの場合は、チャットに比べるとやりとりのテンポが遅く気軽さに欠けたり、表情や声色が伝わらなかったりするのはデメリットと言えます。しかし、チャットよりもメールに慣れている人にとっては、利用しやすい方法でしょう。
料金の目安は、1通あたり2,500円程度となっています。定額プランを提供しているサービスであれば、1通あたりの料金ではなく、利用期間に応じた料金になります。
ビデオ
ビデオ相談・ビデオカウンセリングは、ZoomやSkypeなどを使ってパソコンやスマートフォンの画面越しに対面でカウンセリングを受けられる方法です。表情や声が伝わるので、オンラインでも気持ちを伝えやすいでしょう。カウンセリングルームやクリニックなどに行けないものの、顔を合わせて相談したい人におすすめです。
デメリットは、声を出す必要があるため他の人がいる場所では利用しにくいことです。人がいない場所を見つけたり、1人になれる時間帯を確保したりする必要があります。また、会話内容が記録されないので、後から相談を振り返りたい場合は、相談しながらメモを取っておく必要があります。
ビデオ相談の料金相場は、30分3,800円程度・50分6,300円程度・80分10,000円程度・120分15,000円程度です。一般的に相談時間が長くなるほど料金が高くなり、時間を延長すると追加料金が発生するケースが多いようです。
電話
電話相談・カウンセリングは、電話でカウンセラーと通話できる方法です。顔を見せることに抵抗がある人でも電話を使って気軽に相談できます。チャットやメールで文章を書いて伝えるよりも、話した方が伝えやすい人に適しています。
ただし、表情で気持ちを伝えられないのはデメリットになる場合があります。気持ちが伝わるように、話すスピードや抑揚などに気を付けましょう。ビデオ相談と同様に、他の人がいる場所で利用しにくいことにも注意が必要です。
電話相談の料金の目安は、ビデオ相談と同じく、30分3,800円程度・50分6,300円程度・80分10,000円程度・120分15,000円程度となっています。
対面
対面カウンセリングは、カウンセリングルームやクリニックでカウンセラーと対面して相談する方法です。表情や声色がわかるので、より悩みや不安を伝えやすくなっています。
一方で、利用するためには通院が必須で、予約が必要な場合も多く、忙しい人にとっては利用しにくいでしょう。また、相談機関に在籍しているカウンセラーの数には限りがあり、多くのカウンセラーが登録しているオンラインカウンセリングに比べると、相性の良いカウンセラーを選びにくいことも注意点です。
料金の目安は、30分4,900円程度・50分8,200円程度・80分13,000円程度・120分19,000円程度となっています。相談施設を運営・管理する費用が発生する分、オンラインカウンセリングに比べると価格は高めです。
チャット形式のカウンセリングなら心理資格保有者が在籍の「Unlace(アンレース)」
Unlace(アンレース)は、公認心理師・臨床心理士といった資格を持ったカウンセラーにチャット形式やビデオで相談ができるカウンセリングアプリです。仕事や恋愛、対人関係、漠然とした不安などを相談できます。
Unlaceではカウンセリング前に相談内容を入力でき、その内容を元に複数のカウンセラーからオファーが届きます。その中から相談したいカウンセラーを選ぶことができるため、自分に合ったカウンセラーに相談することができます。
料金形態は、定額プランを採用しています。2週間からの定額プランで、利用期間中は1通ごとの料金を心配することなく、24時間365日予約なしでカウンセラーに連絡できます。
また、メッセージプランの利用中であれば、1回30分のビデオチケットを購入することでビデオカウンセリングも利用することができます。
Unlaceはカウンセリングだけでなく心理診断やセルフケアのコンテンツもあるため、自分の特性を理解したり悩みを整理しながらカウンセリングを進めることができるのもメリットです。
(※2023年8月1日時点での情報です。)
悩みの相談先の選び方
悩みの相談先は数多くあるので、自分に合った相談先の選び方を解説します。4つのポイントを押さえて、自分に適した相談先を選びましょう。
自分に合ったコミュニケーション形式を選ぶ
上述したように、カウンセリングのコミュニケーション形式は対面、チャット、メール、ビデオ、電話といった種類があります。それぞれ特徴が異なるので、自分に合ったコミュニケーション形式を選びましょう。
例えば、カウンセラーと直接会って相談したい場合は、対面カウンセリングが適しています。話して伝えたい人はビデオまたは電話、書いて伝えたい人はチャットまたはメールといったように、自分にとって相談しやすいコミュニケーション形式を一度考えてみましょう。
相談を受ける人がどんな人か確認する
利用を検討している相談先でどのような人が悩み相談を受けているかを確認しましょう。心療内科・精神科やカウンセリングルームでは心の専門家に相談できますが、非営利団体の無料サービスや掲示板ではボランティアや心の専門家ではない人が回答している場合があります。
その場合、医師や公認心理師などの専門家に比べて、専門性や相談経験が乏しいケースがあります。必ずしも質が劣るというわけではありませんが、心の専門家に相談したい場合はカウンセリングに関する心理資格を持った人が在籍しているサービスを選びましょう。
悩みに適したサービスを選ぶ
相談先によって相談できる悩みが異なるので、自分の悩みに適したサービスを選びましょう。さまざまな悩みを相談できるサービスもあれば、特定の悩みに特化したサービスもあります。
悩みがはっきりしていない場合は幅広い悩みを相談できるサービスを、相談したい悩みが明確な場合は特定の悩みを相談できるサービスを選ぶと良いかもしれません。専門性を必要とする悩みならば、専門家が在籍しているサービスが適しているでしょう。
料金を確認する
相談先を決める際は、料金を確認することも大切です。上述の料金の目安を参考に、まずは相場から大きく離れていないかをチェックしましょう。サービスごとに料金は異なりますが、相場より大幅に高額だと負担が大きくなってしまいます。
次に、予算に対して料金が適切かを確認しましょう。予算に対して料金が高いと、カウンセリングを継続して利用できなくなってしまいます。カウンセリングは受ける頻度によって必要な費用が異なる点に注意が必要です。適切な頻度は人それぞれで、利用回数が多くなるほど料金がかかります。予算内で相談できるように、初回の相談やカウンセリングでは、カウンセラーと適切な頻度を話し合って決めましょう。そうすることでトータルの費用が予想しやすくなります。
使いやすいサービスで悩みを相談しましょう
悩みを相談できる場所には、精神科・心療内科や非営利団体、オンライン掲示板・サービス、カウンセリングルームなどがあります。相談方法には、対面やチャット、メール、ビデオ、電話などの種類があり、それぞれ、料金相場やどんな人に適しているかが異なります。自分に合った相談先を選ぶためには、コミュニケーション形式や料金などを確認しましょう。さまざまな相談先から自分にとって使いやすいサービスを選び、悩みや不安を相談してください。