悩みをチャットで相談できるサービス9選。選び方やチャット以外の相談方法も解説
悩みや不安を抱えている人の中には、カウンセラーにチャットで悩みを相談できないか考えている人もいるのではないでしょうか。チャットでの相談サービスは、話すことに抵抗がある人にも利用しやすいサービスです。この記事では、悩みをチャットで相談できるサービスやその選び方を解説します。
目次
チャットを使った悩み相談の特徴
チャットを使ったカウンセラーへの悩み相談は、LINEなどのツールを用いて利用できるサービスです。メールで悩みを相談できるサービスもありますが、メール相談よりも気軽に利用でき、文字の入力がしやすいのが特徴です。
チャットでの悩み相談は、声を出すことなく相談ができるので、家族や同居人がいる場所でも隙間時間で利用できます。また、カウンセラーなどとのやり取りが記録に残り、後から相談内容を振り返ることができるのもメリットです。一方、表情や声色は相手に伝わりません。文章だけで気持ちが伝わるように、自分の気持ちに合った言葉を選ぶ工夫が必要です。
チャットでの相談は、顔を出さずに相談したい人、場所や時間に制約されずに相談したい人、話すより書いて伝える方が抵抗がない人に向いています。
チャットで悩みを相談できるサービス
ここでは、チャットで悩みを相談をできるサービスを紹介します。無料相談できるサービスやカウンセリングルームが提供するサービスなど、種類別に紹介しますので、ぜひ参考にしてください。(※以下、2021年9月9日時点での情報です。)
※料金はすべて税込です。
心の専門家に好きな時間にチャットで相談できるサービス
まずは、心の専門家に好きな時間にチャット相談できるサービスを紹介します。サービスの特徴を理解して、自分に合ったチャット相談サービスを見つけましょう。
「Unlace(アンレース)」
Unlace(アンレース)は、精神科医や公認心理師・臨床心理士といった資格を持ったカウンセラーにチャット形式やビデオで相談ができるオンライン完結型のカウンセリングサービスです。仕事や恋愛、出産などの悩み、漠然とした不安など様々な悩みを相談することができます。
Unlaceではカウンセリング前に相談内容を入力でき、その内容を元に複数のカウンセラーからオファーが届きます。その中から相談したいカウンセラーを選ぶことができるため、自分に合ったカウンセラーに相談することができます。
料金形態は、定額プランになっているので、チャット1通あたりの料金を気にする必要がありません。利用期間中であれば、24時間365日いつでも予約なしでカウンセラーに連絡できます。
また、メッセージプランの利用中であれば、1回30分のビデオチケットを購入することでビデオカウンセリングも利用することができます。
Unlaceはカウンセリングだけでなく心理診断やセルフケアのコンテンツもあるため、自分の特性を理解したり悩みを整理しながらカウンセリングを進めることができるのもメリットです。
うららか相談室
うららか相談室では、対面カウンセリングやオンラインカウンセリングなどのサービスを提供しています。すべてのカウンセラーは、臨床心理士または国家資格を有する心の専門家です。健康や夫婦関係、恋愛など幅広い悩みを相談することができ、相談内容に合った専門家を選ぶことができます。
メッセージカウンセリングは、期間中に決められた回数でカウンセラーとメッセージのやり取りができるサービスです。1ヶ月8回コース9,680円、2ヶ月16回コース17,600円となっており、3日間3回コース3,960円のお試しプランも用意しています。返信の目安は、メッセージを受け取ってから24時間以内です。
cotree(コトリー)
cotreeは、日本最大級のカウンセリングプラットフォームです。オンラインカウンセリングサービスを提供しており、テキストメッセージを用いたカウンセリングも利用できます。
初めて利用する場合は、2週間8,800円で週5回までメッセージのやりとりが可能なお試しプランとなります。2回目以降の利用は、下記の3つのプランから選べる仕組みです。カウンセラーは24時間以内を目安に返信を行っています。
1ヶ月間の料金
・メンテナンスプラン(週1回メッセージを往復):5,500円
・スタンダードプラン(週2回メッセージを往復):9,900円
・寄り添いサポートプラン(最大週5回メッセージを往復):18,700円
無料で相談できるチャットサービス
有料のサービスだけでなく、無料で相談できるチャットサービスもあります。3つのサービスを紹介しますので、それぞれどのようなサービスか確認しましょう。
あなたのいばしょ
あなたのいばしょチャット相談とは、NPO団体「あなたのいばしょ」が運営する、年齢・性別を問わず匿名で利用できるチャット相談窓口です。
時差を活用し、海外在住の日本人相談員が深夜から早朝にかけての相談に対応し、24時間365日相談できる体制を整えているのが特徴です。緊急性の高い相談に対しては、警察や児童相談所などと連携を取りながら対応を行っています。
こころのほっとチャット
東京メンタルヘルス・スクエアは、無料悩み相談やカウンセリングを行っているNPO法人です。SNS相談サービス「こころのほっとチャット」では、SNS相談の専門カウンセラーがチャット形式の相談に応じています。
相談時間は12:00~15:50、17:00~20:50、21:00~23:50という3部構成です。それぞれの時間帯で無料・匿名・予約不要で1日1回50分まで利用できます。深夜相談は毎月最終土曜日24:00~日曜日5:50に利用可能です。
また新型コロナウイルス感染症に関する相談に対応している、専門窓口「新型コロナウイルス感染症専用ほっとチャット」を設置しています。12:00~15:50、17:00~22:50の時間帯で1日1回50分相談可能です。
生きづらびっと
生きづらびっとは、NPO法人自殺対策支援センターライフリンクが運営するSNS相談サービスです。相談時間は、月・火・木・金・日17:00~22:30、水11:00~16:30となっています。
「死にたい」「消えたい」といった生きづらさに関する悩みや不安を相談することができますです。必要に応じて同意を得た上で相談内容を支援機関に共有したり、警察などと連携し安全を確保したりするなど、「生きることの包括的な支援」を行っています。
カウンセリングルームによるチャット相談サービス
対面のカウンセリングを行っているカウンセリングルームでも、チャット相談サービスを利用できる場合があります。クリニックやカウンセリングルームで行っているチャット相談サービスの詳細を見ていきましょう。
虹の森クリニック
虹の森クリニックは鳥取県倉吉にあるクリニックで、倉吉駅から徒歩約20分の場所にあります。クリニックでは、18歳未満の子供を対象に心理療法や心理検査・発達検査などを実施しています。
また、休診日の月・日・祝日を除いて17:00~23:00でオンライン相談を行っているのも特徴です。25分5,600円、50分10,500円の料金で、チャット、音声通話、ビデオ通話のいずれかで悩みを相談できます。
C²-Wave
C²-Waveは、東京メトロ日比谷線六本木駅から徒歩約7分の場所にあるメンタルケア&カウンセリングスペースです。カウンセリングは、対面、電話、電子メール(LINEも可)の3つの方法で実施しています。
電子メールまたはLINEで行うカウンセリングは、初回のメッセージは無料です。2通目以降のメッセージからは1ヶ月5,000円定額プランが適用され、1週間に2回程度カウンセラーとやり取りできます。
ITカウンセリングLab
ITカウンセリングLabでは、オンラインカウンセリングやカウンセリングルームでの対面カウンセリングを提供しています。オンラインカウンセリングは、ビデオカウンセリング、音声通話カウンセリング、メッセージカウンセリングという3種類から選べる仕組みです。
メッセージカウンセリングは、メール、LINE、Facebookのいずれかで相談ができます。料金は1ヶ月9,000円です。返信は、開室日は原則1日1回・翌日返信となっており、閉室日でも場合によっては返信を行っています。
チャットカウンセリングの選び方
チャットで相談できるサービスは複数あるので、その中から自分に合ったサービスを選びましょう。選び方のポイントを4つ解説するので、ぜひ参考にしてください。
相談したい悩みに対応しているかをチェックする
まずは、相談したい悩みに対応しているカウンセリングサービスかを確認しましょう。カウンセリングサービスの中には、幅広い悩みを相談可能なサービスもありますが、仕事や恋愛など特定のジャンルに特化しているサービスもあります。
特定の悩みを相談できるサービスでは、特定の悩みについてのカウンセリング経験が豊富なカウンセラーや相談員が在籍しています。適切な窓口に悩み相談をするために、自分が抱えている悩みや不安に応じてサービスを選びましょう。
相談員の資格を確認する
次に、相談先に在籍している相談員の経験をチェックしましょう。公認心理師や臨床心理士などの資格を持っていたり、精神科医であったりする場合は、より専門的な知識や経験を持っている基準のひとつになります。
無料のサービスの場合は、心の専門家ではなくボランティアに相談するケースがあります。相談員のプロフィールをホームページに掲載しているサービスも多いので、どのような資格を持ったボランティアなのかも参考にしましょう。
相談受付時間をチェックする
相談受付時間をチェックすることも大切です。時間を区切って受け付けているサービスや24時間連絡を受け付けているサービスなど、サービスによって相談可能な時間が異なります。ライフスタイルに合わせて、利用しやすい時間に相談できるサービスを選びましょう。
金額をチェックする
どのくらいの金額でチャットでの相談できるのかをチェックしましょう。やり取り1往復あたりで料金設定されていたり、特定の期間内で利用できる定額プランになっていたりと、サービスによって金額や料金形態は様々です。
やり取り1往復につきで料金が設定されている場合は、どれくらいやり取りが必要となるかを想定した上で予算に合ったサービスを選びましょう。定額プランの場合は、利用期間やチャットでのやり取りの頻度などを確認し、利用を検討しましょう。
チャット以外で悩み相談をする方法
悩みを相談する方法は、チャット以外に対面カウンセリング、ビデオカウンセリング、電話カウンセリング、メールカウンセリングがあります。対面カウンセリングはカウンセリングルームやクリニックなどでカウンセラーと顔を合わせて相談できる方法です。表情や声色でも気持ちを伝えることができます。対面カウンセリングは直接会って話したい人にとって利用しやすいかもしれません。
ビデオカウンセリングは、Web会議ツールやビデオ通話機能を活用して、画面越しに顔を合わせながらカウンセラーに相談できます。顔を合わせながら相談したいものの、カウンセリングルームが近くにない人や通う時間がない人にとって利用しやすいでしょう。
電話カウンセリングでは、電話でカウンセラーに相談できます。顔を見せることに抵抗がある人でも気軽にカウンセラーと対話できる方法です。
メールカウンセリングは、文章でカウンセラーに悩みを伝えられます。チャットと同じく、家族や同居人がいる環境でも隙間時間を使って利用できるのが特徴です。顔を出すことを避けたい人や書いて伝えたい人に向いています。
チャット以外の方法も確認して、自分に合った方法で悩みを相談しましょう。
相談しやすいサービスを選びましょう
チャットを使った悩み相談は、メールよりも気軽に文章で相談できる方法です。こっを発する必要がないため、周りに人がいる環境でも利用しやすく、隙間時間で相談できます。相談先を選ぶ際は、相談員の経験や相談の受付時間、金額などをチェックしましょう。チャット以外で悩み相談をする方法も確認し、自分にとって相談しやすいサービスを選んでください。