オンラインメンタルヘルス研修3選。研修の効果を高めるコツまで解説
メンタルヘルスに関する研修はオンラインでも受けることができ、新型コロナウイルスの影響を受けて以降は各企業が注目するトピックではないでしょうか。この記事では、オンラインのメンタルヘルス研修にはどのようなテーマについて学べるのか、得られる効果について解説します。具体的なサービスも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
オンラインメンタルヘルス研修は大きく2種類
オンラインのメンタルヘルス研修は、一般社員向けと管理職向けの2種類に分けられます。
それぞれ研修内容やテーマも異なります。詳しく見ていきましょう。
社員向けのメンタルヘルス研修
2015年12月から、従業員50人以上の事業所において、従業員のストレスチェック等のメンタルヘルスチェックを実施することが義務化されました。また、事業所側には、従業員のメンタルヘルスの不調に早めに気付き、不調予防に向けた活動をすることも求められています。
職場にメンタルヘルスを専門とする産業医等がいる場合は、それらの専門職の人々が中心となって社員のメンタルヘルス向上に向けた活動を行うことがあります。しかし、適切な専門家がいない場合や社員が多い等の理由で実施が難しい場合には、オンラインを用いた社員向けのメンタルヘルス研修を利用することがあります。これらの社員向けのメンタルヘルス研修には、次のような内容が含まれています。
- 自分自身がどの程度ストレスを受けているかチェックする
- ストレスについての知識を得る
- ストレス発散法を学ぶ
- メンタルヘルスを良好な状態に保つ方法を学ぶ
管理職向けのメンタルヘルス研修
一方、管理職向けのメンタルヘルス研修では、以下のような内容が含まれています。
- 職場環境の問題点を把握する方法
- 職場環境の改善方法
- 社員が抱える悩みをどう聞くか、どう相談に乗るか等の具体的な対応法
- ハラスメント行為についての知識
従業員一人ひとりのメンタルヘルスの状態が良好であれば、仕事にも打ち込みやすくなり、作業効率は向上します。管理職は、職場環境が従業員のメンタルヘルスに与える影響を知り、過ごしやすい環境を構築する必要があるでしょう。メンタルヘルス研修を通して職場環境の問題点と具体的な改善方法を学んでいきます。
また、社員が話しやすい環境を作り、悩みを聞くことも管理職にとっては重要なことです。メンタルヘルス研修では悩みの聞き方についても学ぶことができるので、管理職としてのキャリアにも役立つ学びになるでしょう。
従業員の中には管理職のハラスメント行為に悩まされている人もいるかもしれません。管理職は自分自身が社員のストレスの要因になる可能性があることを理解し、どのような行為がハラスメント行為となるのか、どのような行為で従業員はストレスを受けるのかをメンタルヘルス研修を通して学びます。
オンラインメンタルヘルス研修で得られる効果
オンラインでメンタルヘルス研修を受けることで、どのような効果が得られるでしょうか。ここでは、主な効果を3つ紹介します。
メンタルの不調に早く気付いて対処できる
メンタルの不調も身体の不調と同じく、放置すると深刻化することがあります。深刻化すると回復までに時間がかかることになり、従業員自身にとってもつらい状態が続きます。
メンタルヘルス研修では、自分自身のメンタルの状態を客観的に把握する内容が含まれています。早めに不調に気付くことで、メンタルの状態を深刻な程度にまで悪化させないこと、また、早期に回復することも期待できるでしょう。
職場の雰囲気が改善される
メンタルヘルス研修では、従業員にストレスを与えにくい職場環境についても学びます。例えば以下のことが改善されることで、働きやすくメンタルヘルスを損ないにくい環境を構築していくことができます。
- 従業員に合わせた適切な仕事の量
- 従業員の生活に合わせた勤務形態
- 昇進や昇級の機会が平等かつ明確であること
- 職場内でコミュニケーションが取れていること
- 仕事の意義が明確でやる気を持ちやすいこと
- すべての従業員の意見が反映されやすいこと
作業効率の向上
人間関係のトラブルや仕事の量、勤務形態、昇進や労働に対する不満が減ることで、従業員も楽しく仕事に取り組めるようになるでしょう。一人ひとりが楽しさを感じることができれば職場の雰囲気が改善され、仕事に打ち込めるようになり、作業効率の向上も期待できます。
また、メンタルに不調を感じているときは、ケアレスミスも増えてしまいます。メンタルヘルスが改善されることでミスが減り、さらに作業効率の向上につながるでしょう。
メンタルヘルス研修をオンラインで受けられるサービス
メンタルヘルス研修は、オンラインでも受講可能です。オンラインでメンタルヘルス研修に申し込めるサイトをいくつか紹介します。なお、オンライン研修で使うテキストや資料の受取方法は、申し込むサイトによって異なります。郵送受け取りやコンビニ印刷などがありますので、事前に確認しておきましょう。(※以下、2023年8月1日時点での情報です。)
インソース
研修や講座を多数実施しているインソースでは、メンタルヘルス研修も実施しています。社員向けと管理職向けの研修があり、必要に応じて選択できます。また、研修内容によっては半日で終わるものから1年かかるものまであり、それぞれのペースに合わせて職場環境改善を図ることができるでしょう。
Schoo
Schooでは、管理職や新入社員、若手社員、内定者など細かくターゲットを絞った研修を実施しています。例えば管理職向けのメンタルヘルス研修では、ストレスレスな職場環境の作り方やストレスとの付き合い方などを学ぶことができます。誰が学ぶか、何を学ぶかによって研修パッケージの構成が異なるので、より対象者に合わせた研修を実施しやすくなるでしょう。
KECビジネスコンサルティング
ビジネスコンサルティングを請け負うKECでは、人事担当者や教育担当者向けのメンタルヘルス研修を実施しています。双方向型の研修なので、講義内容をその場で実践したり、講師に質問したりすることも可能です。また、講義内容をカスタマイズすることもできるので、職場で必要と考えられるポイントを重点的に研修することもできます。
オンラインメンタルヘルス研修の効果を高めるコツ
オンラインでメンタルヘルス研修を受けることで、メンタルヘルスについての知識を習得し、自分自身のメンタルヘルスの状態や職場環境の改善につなげていくことができます。研修の効果をさらに高めるためにも、次の2つのコツを実践しましょう。
重要と思うことをメモに取る
ただぼんやりと講義を聞き流してしまうようでは、メンタルヘルスに対する知識は習得できません。重要だと思うことをメモに取り、講義内容が自分の知識となるようにしていきましょう。資料やテキストがあるタイプの研修であっても、テキストにアンダーラインを引いたりメモを書き込んだりすることで、知識を定着させてください。
感想を共有する時間を設ける
研修を受けた後に、同じ研修を受けた人同士で感想を共有する時間を設けることも大切です。話し合うことで知識を定着させることができるだけでなく、研修中に聞き逃したポイントを知ったり、自分とは異なる角度で講義内容を理解したりすることもできるでしょう。
メンタルの不調には研修よりもカウンセリングが必要
すでにメンタルに不調を感じてる人は、研修よりもカウンセリングのほうが適しています。カウンセリングもオンラインで受けられるサービスがあるので、手近な場所に病院やカウンセリングルームがない場合や、なかなか時間を取ることができない場合も利用しやすいでしょう。
オンラインでカウンセリングを受けられるサービスとして、Unlace(アンレース)をご紹介します。Unlace(アンレース)は、公認心理師・臨床心理士といった資格を持ったカウンセラーにチャット形式とビデオ形式で相談ができるオンライン完結型のカウンセリングアプリです。パソコンでもスマホでも利用でき、使い慣れたデバイスでカウンセリングを受けられます。
Unlaceではカウンセリング前に相談内容を入力でき、その内容を元に複数のカウンセラーからオファーが届きます。その中から相談したいカウンセラーを選ぶことができるため、自分に合ったカウンセラーに相談することができます。
一方的に講義を聞くのとは異なり、双方向のコミュニケーションを取れることも特徴です。また、料金は定額のため、期間内なら何度でもカウンセラーに連絡を取って、悩みや考えを打ち明けられます。メッセージプランの利用中であれば、チケットを購入することで1回30分のビデオカウンセリングを利用することもできます。
Unlaceはカウンセリングだけでなく心理診断やセルフケアのコンテンツもあるため、自分の特性を理解したり悩みを整理しながらカウンセリングを進めることができるのもメリットです。
オンラインサービスを活用し自分自身のメンタルヘルスを意識しよう
オンラインで提供されているサービスを上手に活用することで、メンタルヘルスを良好に保つためのサポートを受けることができます。メンタルの不調を感じている方は、チャット形式でカウンセリングを進めるサービスの利用も検討できるでしょう。
Unlaceではチャットの回数に制限を設けていないので、登録期間中なら何度でもカウンセラーに連絡できます。登録しておくことで、不安で眠れないときや何度も話をしたいときの心の拠り所にもなるでしょう。