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仕事を頑張れないのは甘え?頑張れない理由と対処法を解説

2023.1114

新入社員の頃は、とにかくがむしゃらに仕事を覚えたり、新しいことにチャレンジしたりすることに忙しく、時間もあっという間に過ぎるものです。

しかし、経験を積み、仕事も次第にうまくこなせるようになってくると、なぜか「頑張れない」と力が抜けたようになってしまうことがあります。

そのとき、周囲の同僚たちの頑張りを見て焦りを感じるものの、やはり頑張れずに「このままではダメだ」と不安を感じ、いよいよ焦りが増してしまうかもしれません。

このようなときはまず立ち止まって自分を振り返り、頑張れない理由や原因を冷静に考えてみることが大切です。

この記事では、仕事を頑張れないと感じる理由や、対処方法を詳しく解説していきます。

仕事を頑張れないのは甘えではない

仕事を頑張れないと感じたとき、比較的早く思い浮かぶ思考に、「甘えているだけかもしれない」というものがあります。小さな頃から「頑張ればいいことがある」、さらにいえば「頑張らないと不幸になる」とさえ感じてきたかもしれません。そのような人ほど、仕事で頑張れなくなったときの嫌悪感や焦燥感、落胆は大きいでしょう。

しかし、仕事を頑張れない理由にはさまざまなものがあり、甘えている可能性はあるものの言い切ることはできません。安易に「甘えである」と自分を責めてしまうと、それ以上原因を追求しなくなり、本当の原因がわからなくなってしまうこともあり得ます。

私たちは変化の激しい社会で、さまざまなタイプの人々と協力しながら、自分の頭脳と身体を駆使して仕事に取り組んでいるのが現状です。

これらのどこに原因があるのか、1つひとつ冷静に、公平に振り返る必要があります。そのため、簡単に甘えと決めつけることはできません。

仕事を頑張れない理由は大きく、精神的要因と身体的要因、環境要因に分けられます。焦る気持ちを抑え、まずは立ち止まって落ち着き、今置かれた状況を分析し理解することが大切です。

仕事を頑張れない理由

人間は、仕事だけして生きているわけではありません。私たちの生活は、プライベートでの出来事や仕事の同僚・上司との人間関係、給料や生活のやりくりといった経済事情、体の調子や健康状態などさまざまな要因で成り立っています。

仕事を頑張れない理由は、まずこれらの要因にあるのではないかと考えることが大切です。

「頑張れないのは甘えているためだ」という考えはいったん脇に置き、精神的要因や身体的要因、環境要因についてじっくり考えてみましょう。

精神的要因

人間は誰にも「気分が乗らない」時はあるものです。これは「甘えている」可能性もありますが、甘えだと勘違いしているだけだったり、よくわかっていないだけだったりするため、改善しようとしたとき比較的取り組みやすい要因といえます。

とはいえ、どれも簡単に解消、改善できるものではありません。改善する道が見えてくるまでしっかり分析することが大切です。ここでは仕事が頑張れないときの精神的要因を詳しく見ていきます。

やりがいを感じない

仕事自体に対して、「やりがいがあると感じているかどうか」です。仕事によって社会的意義や顧客や取引先への貢献度、つまり「この仕事をやってよかった」と感じるポイントは異なります。

もし仕事に対して、「〇〇によって社会に貢献したい」「困っている人を助けたい」といった希望があれば、その希望とは異なる仕事をしていることが原因かもしれません。

自分の希望と仕事の性質が完全に一致することはないかもしれませんが、ある程度は一致していないとやりがいが感じられず、仕事を「頑張ろう」とは思えなくなってしまいます。

たとえば、希望するプロジェクトに参加できなかった、希望する業務を任されなかった、希望の部署に配属されなかったケースでも、やりがいを感じられなくなることがあるでしょう。「この仕事は自分でなくてもいい」など、仕事をする意味がわからなってしまうこともあります。

とはいえ、やりがいを感じられないのは、ただの「思い込み」なのかもしれません。自分を振り返り、本当に自分に向いていないのか、取り組む意味がないのかも冷静に考えたいところです。

自分に合っていないと感じる

仕事は原則として、その人に適したものに就くと高いパフォーマンスを示し、やりがいも湧いてくるものです。逆にいえば、適していない仕事に就いてしまうと、ストレスや疲れなど心身への負担が大きく、我慢が限界に達することもあるでしょう。

次のような例は、まさに自分に合っていない仕事といえます。

  • 人見知りの性格→営業として新規顧客を開拓するため、飛び込み営業をさせられる
  • 体力に自信がない→力仕事の多い現場作業で、体力の限界を超えてしまう
  • 新しいものを生み出すクリエイティブな仕事に興味がある→決まったことを淡々とこなす事務作業や、工場のライン作業を任される

これは所属する企業にとっても、あまり良いこととはいえません。なぜなら、仕事に向いていない人がいくら頑張っても、やはり適性のある人にはおよばない部分があるためです。

自分に合っていない仕事を続けることは、むやみに自分を消耗させるだけでなく、企業にも得られるものの少ない、あまりオススメできない状況だといえます。

頑張っても評価してもらえない

仕事で重要なのは、やはり成果を上げることです。営業職など明確な目標数値がある職種では、目標を達成すれば評価され、収入が増えたり昇格したりなどある程度明確な評価の証が得られます。

しかし、十分に評価されなければ、「次も頑張ろう」とはなかなか思えません。むしろ、頑張った分モチベーションが下がり、頑張れなくなる気持ちも想像できます。

もし仕事について、明確に目標が決まっていない、またはチームとしての目標のみであれば、評価そのものが曖昧になり、評価の基準を誤解して、いわば「思い込みで仕事が頑張れなくなる」ことがあるかもしれません。

また、得た評価が十分でなかった場合も、仕事を頑張れなくなる原因になり得ます。もともと、成果に対して評価の証があまりに少なく、低い場合も、モチベーションが下がりやすいでしょう。

目標がない

仕事に対して、収入増や昇格をモチベーションとしている場合、評価の基準となる目標がないことも仕事が頑張れなくなる理由になります。

このケースで目標は、モチベーションを保つための、いわばカンフル剤のようなものです。仕事をする上で難しい、逃げ出したくなるような状況でも前向きに取り組み、成果に結びつけるためには「〇〇のために頑張るのだ」というにふさわしい目標が必要といえます。

  • ゴール(目標とする数値や状況など)が見えない、わからない
  • なぜこの業務を行うのか、意図が知らされない
  • どの程度できるようになればいいのかが、わかりづらい

上記のような状態は、目標がない例です。

また目標が到底達成できない場合も、目標がない状態とあまり変わりません。誰も達成できると信じられず、当事者意識が薄れやすい状態です。

仕事における目標を押し付けられると、どうしても「やらされている」という感覚に陥りやすくなります。やはり目標は手の届く範囲の、しかし、努力が必要というベストなレベルで設定することが大切です。

身体的要因

仕事やプライベートでも、なにかをするには必ず自分の身体を使います。身体は使うほど疲労がたまっていくため、適切な休息が必要です。

疲労がたまったままでは、徐々に体が思うように動かなくなるだけでなく、思考や判断でも間違いが生まれやすくなります。仕事が頑張れない理由は、もしかすると身体的な疲労が原因なのかもしれません。

とはいえ、仕事による労働は、収入を得るために欠かせません。重要なのはその量と質です。ここでは仕事を頑張れなくなる可能性がある、身体的要因について解説します。

仕事量が多い

多くの企業は従業員に対して、同じ給料を支払うのなら仕事をより多くこなしてもらいたいと考えるでしょう。

しかし、体力には限界があるため、ある程度の量はこなせてもいずれは疲れによってこなせなくなります。疲労回復のために貴重な休日を使わなくてはならなくなるかもしれません。

この状態が続くと休日にリフレッシュできず、いつしか「これほどまで、仕事しなくてはならないのか」と、疑問や不満を抱く可能性があります。そうなると仕事の意義が実感できず、次第に頑張れなくなったとしても不思議ではないでしょう。

また、こなせる仕事量には個人差があるため、周囲より少ないと感じると、どこか申し訳ない気持ちになったり、劣等感を抱いたりするかもしれません。

無理をして仕事量を増やし、仕事を「やらされている」とより感じやすくなることも考えられます。

残業が多く十分な睡眠がとれない

残業が当たり前の環境で仕事をしている方がいるかもしれません。しかし、残業が多ければ、プライベートの時間が減るのはもちろん、場合によっては十分な休息や睡眠さえとれなくなる可能性があります。

もし「残業しなければ仕事が終わらない」のであれば、仕事量が適切なのかという疑問もあります。いずれにせよ、労働に対して十分な休息のための時間が減ることには注意が必要です。

適度な睡眠は、仕事においても高度な集中力や正しい判断力には欠かせません。また、長期間におよべば体調を崩して、仕事にならなくなる状況も考えられます。

仕事は大切ですが、それも健康な体があってこそできるものです。十分な睡眠時間がとれない環境は、それだけで仕事のパフォーマンスを落としかねない大きな問題といえます。

通勤だけで疲れる

日頃、あまり考えないかもしれませんが、通勤にかかる労力も、状況によっては大きな身体的負担になる可能性があります。首都圏の満員電車では、出勤するだけで疲れ果ててしまう人がいるかもしれません。

そこからさまざまな仕事で集中して作業し、難しい判断をします。フレックスタイム制が導入されていれば多少疲れは緩和できるかもしれませんが、労力そのものがなくなることはありません。

  • 仕事の関係で、朝早くに自宅を出発しなければならない
  • 通勤に使う電車やバスがいつも満員で、シートには座れない
  • 仕事に必要なため自家用車で通勤するが、毎日渋滞して時間がかかる

また仕事でヘトヘトになった体で、また一定時間、労力をかけて自宅へ帰ります。途中で「なぜここまでして仕事しなくてはならないのだろう」などと疑問を感じてしまえば、仕事を頑張れなくなっても仕方ないかもしれません。

もし自宅が仕事場の隣であれば、このような苦労は不要です。そう考えると、通勤に使う労力は、決して軽視できないモチベーションに関わる要素だといえます。

環境要因

私たちの気持ちや体は、生活していれば少なからず周囲の環境の影響を受けます。しかもその多くは、簡単に変えることはできません。それでも仕事をしなくては収入が得られないため、我慢したりやり過ごしたりしながら暮らしている人もいるでしょう。

しかし、いつまでも我慢し続けるわけにはいきません。限界を越えれば仕事だけでなく、生活のさまざまなところに影響が出始め、仕事も頑張れなくなってしまうことがあるからです。ここでは仕事を頑張れなくなる要因のうち、環境によるものを解説します。

職場の雰囲気が悪い

どれほど意欲があっても、実際に仕事をする職場の雰囲気が悪いと、モチベーションは下がってしまいます。職場の雰囲気が悪いとは、たとえば次のような環境です。

  • 同僚の人間関係が悪く、協力し合えない
  • 勤務時間の長さや過度なプレッシャーによって誰もがいつもイライラしている
  • 競争意識が強く、互いがライバルとなるため有益な情報も共有せず効率が悪い
  • 上司や同僚に対する噂話や悪口が多い

本来組織とは、1人だけでは成し遂げられないことを、互いに補い合うことで、より大きな成果を得るための集団のはずです。

それが成果を上げるどころか足を引っ張り合い、互いを信じられない雰囲気では、「このような職場にはいたくない」と感じるのも無理はありません。

残念なのは、そう感じている人こそが、周囲の人々のモチベーションを下げてしまっているかもしれないことです。お互いさまとはいえ、自分を含めた組織全体のためにも、改善する必要があるでしょう。

給料が低い

仕事をする理由は、お金のためだけでは決してありませんが、それでも給料はモチベーションに大きな影響を与えます。

給料によって生活の質は大きく変わる可能性があるため、納得のいく十分な金額でなければ仕事へのモチベーションは維持・向上できません。むしろモチベーションが下がり、つらいことがあるたびに仕事に対する意欲も下がってしまうでしょう。

給料の低さによって仕事が頑張れなくなるには、次のようなケースが考えられます。

  • 同じ業界の他社より給料が低い
  • 明らかにやる気のない同僚と給料がほとんど変わらない
  • 給与の設定のルールが納得できない

また、どれほど頑張っても昇給しない、賞与にも反映されないことも、ストレスの原因になり得ます。経済的な余裕があれば、プライベートを充実させることも、仕事に必要なスキルを得るために投資することもできます。

しかし、毎月ギリギリの生活だと生活費を切り詰めることばかりが気になり、仕事に身が入らなくなるかもしれません。

人間関係に悩んでいる

職場は1日のうち多くの時間を過ごす場ですが、基本的に1人ではなく同僚や取引先、顧客といった多くの人々と接する機会でもあります。

なかには苦手と感じる人や自分を毛嫌いする人などと、うまくお付き合いできない人もいるでしょう。人と接する仕事や店舗スタッフや営業といった、顧客と直接コミュニケーションをとる仕事では、人間関係が仕事のやりがいに大きく影響します。

とはいえ、仕事だからと一方的に我慢していると、仕事を頑張れない以前に職場に来るのもつらいといったことにもなりかねません。

さらに、上司や先輩からうとまれ、嫌がらせを受けたり悪口を言われたりするなど、もはやパワーハラスメントまたはセクシャルハラスメントにまでおよんでいれば、仕事どころではないかもしれません。

人間関係での悩みは、仕事の辛さとは異なる性質を持ちます。仕事は大変でも、ゴールや区切りはあるものですが、人間関係にゴールはありません。

いつまで悩めばいいのかわからないためモチベーションが下がり、仕事への頑張りに影響しやすいといえます。

プライベートがうまくいっていない

よく「仕事は仕事。プライベートとは切り離さないといけない」などといわれますが、どちらも自分が大きく関係している以上、互いに影響してしまうことはあります。

そのため、「プライベートがうまくいっているので、仕事にもやる気が出る」といったことがある反面、「プライベートがうまくいっていないから、仕事に身が入らない」ことがあるかもしれません。

たとえば、プライベートで次のようなことがあると、仕事にも影響する可能性があります。

  • 相続や結婚、お金などの問題で家族が揉めている
  • お付き合いしているパートナーと口論になることが多く、解決していない
  • SNSで対応を誤り、書き込みに振り回されている

仕事は仕事で忙しく、本来休息できるはずのプライベートでも気持ちが休まらなければ、体には疲れがたまり、生活や気持ちに余裕がなくなってきます。そのようなときに仕事でトラブルが起きてしまえば、仕事に対して「頑張れない」と思うかもしれません。

仕事を頑張れないときの10の対処法

仕事に対して「頑張れない」と感じるようになってしまう理由は、人や状況によってさまざまです。また、理由が1つだけではない可能性もあります。

しかし、頑張れない理由が絞り込めれば、対処はできます。1つひとつじっくり考え、効果的な対処法を、1つずつ試してみるという方法です。

どのような対処法が効果的なのかまったくわからなければ、時間がかかる上に対処を誤りかねません。ここでは、仕事を頑張れない理由に対して、効果があると考えられる10の対処法を紹介します。

1.生活リズムを整える

生活リズムが乱れていると、食事の時間がまちまちになったり、栄養バランスの偏った食事になったりしがちです。

また残業で帰りが遅くなったり、仕事量が多かったりして疲れがたまりすぎると、かえって眠れなくなったり、十分な睡眠時間がとれなくなったりすることもあります。

生活リズムが乱れると、体はもちろん気持ちの上でも不調に陥りやすいため、注意が必要です。そんな時は次のような改善によって、生活リズムを整えるという対処法があります。

  • 毎日できる限り同じ時間に起床する
  • 定期的に運動する
  • 食事をできるだけ決まった時間に摂る
  • 栄養バランスのよい食事を心がける
  • 過度な飲酒は避ける
  • 就寝する時間を決め、一定の睡眠時間の確保に努める

生活リズムが整ってくると、体の不調が改善したり、ストレスへの対策になったりといった効果が期待できます。一気にすべての項目を変えるのが難しい場合は、1つずつ変化を確かめながら変えるのも効果的です。

2.仕事以外の時間を充実させる

仕事が頑張れないと感じたときは、無理に仕事を中心に考えるのではなく、仕事以外の時間に目を向けることにも効果が期待できます。

仕事が思考の多くを占めてしまうと、せっかくの休日も仕事ばかりが気になって気持ちが休まらないかもしれません。

自分に合った、リフレッシュできる次のようなことを始めるという方法もあります。

  • 音楽を聴く
  • 旅行する
  • スポーツで体を動かす
  • 静かな場所での読書
  • 友人や家族といった親しい人と話す

なかでも読書は、読んで前向きになれる自己啓発の本や、新しい知識が得られる専門書、資格取得のためのテキストなど、仕事とは違った刺激を得られる可能性があります。

これまで読まなかった小説やエッセイも、仕事ばかりの生活とは違う世界に触れるよい機会になるかもしれません。

また、リラックスできる音楽を聴けば、緊張をやわらげ、仕事から少し離れて明るい気持ちになりやすいといわれています。

とくに仕事で頑張りすぎている人は、仕事の緊張感から解放され、また新たな気持ちで仕事に取り組めるようになります。より意欲が湧き、仕事の効率も上がるかもしれません。

3.新しいスキルを身につける

もし、今仕事に対して頑張れない理由が、「仕事が自分に合っていないため」であれば、自分に合っている仕事に就くため、新しいスキルを身につけるという方法があります。

たとえば、子どもの頃からやりたい仕事に就くために必要なスキルを調べる、資格であれば取得を目指して勉強を始める、体力が必要ならジョギングを始める、トレーニングジムに通うといった具合です。

もし思いつく仕事が見つからなければ、先に自分が楽しいと感じること、たとえば趣味や特技をリストアップすると、自分に合っている仕事のジャンルや方向性が見えてくることがあります。なかには「このような仕事が?」と感じる、意外なものが見つかるかもしれません。

趣味や特技には、整理整頓や電話の応対、文字のタイピングなど仕事も含めて、身近な分野から探すのもおすすめです。そのうち1つ、自分のスキルを活かせる仕事があれば、それをきっかけに仕事全体へのモチベーションの向上にもつながります。

仕事を頑張れないと思うようになったら、自分の得意なことを思い出し、得意なことを活かすよう、気持ちをプラス思考に切り替えることが大切です。

4.目標を立てる

仕事に張り合いがないから頑張れないというときは、仕事での目標を立てると意欲が湧いてくるかもしれません。

目標を立てるときは、はじめは小さな目標にして「達成すること」を味わうことが大切です。人間は小さくても大きくても、達成感を得るとそれが成功体験となって積み重なり、自信につながります。

小さな目標を立てては達成することを繰り返していくと、達成することに忙しくなり、将来や仕事に対する不安を感じることが少なくなるかもしれません。

仕事における目標は、達成までの道のりが長く、規模も大きくなりがちです。しかし、大きな目標も、達成までのルートを細かに見ていけばいくつかのチェックポイントが見えてきます。

チェックポイントを小さな目標とすれば、まさに小さな目標を積み重ねることで大きな目標を達成できるという構図です。

目標には内容と量、期限を設けると、より具体的に明確になります。モチベーションが揺るがないよう、できるだけ明確な目標を立てるのがコツです。

5.失敗しても良いという気持ちを持つ

仕事がつらい原因の1つは、「失敗してはいけない」という過度なプレッシャーです。真面目でスキルがある、いわゆる「デキる人」ほど、自分にプレッシャーを与えたり、何気ない周囲の言葉をプレッシャーととらえたりしやすいといいます。

プレッシャーがないと向上心が芽生えたり、やる気が湧いたりしづらいかもしれませんが、大きすぎるとプレッシャーに耐えるだけで疲れ果ててしまい、仕事で十分なパフォーマンスが発揮できなくなります。

「失敗したことがない」という人はいないでしょう。むしろ失敗したからこそ、意欲が湧き、努力を続けられるという経験がある人は少なくないでしょう。

そう考えると、失敗はただ「やってはいけないもの」と思い込んでいるために、プレッシャーと感じているのかもしれません。

「失敗は成功の母」といいます。一度失敗すれば、その過程から失敗しないための対策は明確になり、二度と失敗しない方法を、より正確に把握できます。

失敗はしないに越したことはありませんが、したとしても「間違いなく次に活かそう」と思えるなら、過度に恐れる必要はありません。挑戦には失敗がつきものと考え、前向きに対処することが大切です。

6.職場の人とのコミュニケーションを増やす

仕事を頑張れない理由が、職場での人間関係やコミュニケーションであれば、逆に職場の人とのコミュニケーションを増やすと、仕事に対する見方を変えられるかもしれません。

人間関係は、ちょっとした誤解やコミュニケーションの不足によって悪くなりがちです。コミュニケーションが不足すると、お互いの性格や考え方がわからないため苦手意識につながり、互いがうまく連携できなくなります。

コミュニケーション不足の解消には、まず誰かが解消するための行動をとり始めることが大切です。

仕事であれば、仕事内容や段取りでわからないことを尋ねる、プライベートでも天気やスポーツなど、たわいもない話題からコミュニケーションは始められます。

苦手に感じていた人でも、話してみれば思いの外ウマが合うかもしれません。仲の良いいつもの友人だけでなく、タイプの違う人とのコミュニケーションは、新しい自分の発見につながる可能性もあります。

7.業務効率を改善する

仕事の量が多く、勤務時間が長いときは、業務効率を改善できないか検討するのも良い方法です。

一定の業務量でも、得意でないスタッフだと時間がかかる、作業が雑だとやり直しの手間がかかるため、予定の納期に間に合わなくなる可能性があります。業務効率は量だけでなく、質とのバランスも考慮することが大切です。

いわゆる「要領が悪い」と感じていたら、改善の余地は大いにあるといえます。改善の道が見えてきたら、受け身になるのではなく自分から率先して行動すれば、その過程で手応えを感じ、仕事への意欲や自信を取り戻せるかもしれません。

マンネリ化しがちな仕事を、これまでとは違った視点で見直すことで、新たな発見やチャレンジしたい目標が見つかることもあります。

仕事は受け身でいると当事者意識がつきにくく、意欲もなかなか湧かないかもしれません。しかし、自ら課題を改善すれば、周囲の評価も上がることもあり得ます。

8.頑張れない原因を会社に相談する

仕事を頑張れない原因はさまざまですが、どうしても自分だけでは解消できない原因であれば、思い切って会社に相談するという方法もあります。

仕事は、1人でできることばかりではありません。多くは部署の同僚たちの協力や、上司の決断、指示が必要です。個人だけでなく、会社のための改善が必要だとわかれば、社を挙げて取り組むことになる可能性は十分あります。

より身近な視野で考えても、今の仕事量が多い場合は同僚に意見を求めたり、一部を手伝ってもらえないかなど周囲に協力を仰いだりするのも良い方法です。逆に同僚の仕事が多いと感じたら協力を申し出るなどすると、よりよい人間関係を構築できるかもしれません。

9.ネガティブになる原因から離れる

人間は知らないうちに、置かれた環境の影響を受けていることがあります。たとえ事実でも、給料が安い、仕事量や残業が多い、会社のやり方は間違っているなどというネガティブな愚痴や不平不満をいつも聞いていれば、同じような考え方に近づいたとしても仕方ないでしょう。

自分の信念や考え方をしっかり守るためには、このようなネガティブになる原因からは距離を置く必要があります。しかし、社内で孤立するのは避けたいところです。

大切なのは、ネガティブさから距離を置くことであって、同僚たちとの関係を断つことではありません。業務や報告・連絡・相談は普段通りに続け、特定のネガティブな話題になったら自然にその場を離れるくらいにとどめたいものです。

意見や考え方は人それぞれです。ネガティブな考え方になってしまうには、なにか理由があるのかもしれません。人は人として、まずは「自分の心を守ることが第一」と考えましょう。

10.自分にご褒美を与える

仕事などで「今日はよく頑張った」と思えるときは、特別な日でなくても自分にご褒美を与えると、自分で自分をしっかり認めることにつながります。

仕事を頑張る人ほど「仕事で頑張るなど当たり前」と考えがちですが、それでは成果が上がったとしても体調を崩しかねません。

始めるときは「〇〇ができたときはご褒美を与える」といった具合に自分でルールを決め、実際にご褒美を与えることが大切です。最初は比較的簡単に達成できる目標を選び、ご褒美のちょっとした「うれしい気持ち」や「達成感」を楽しみます。

目標の難易度に合わせてご褒美を決めるのも効果的です。たとえば、「今週、新規顧客を獲得できたら、週末に大好きなスイーツを食べにいく」「このプロジェクトで目標の成果が得られたら、欲しかったブランドバッグを買う」などがあります。

逆に「欲しいもの・やりたいこと」から「仕事の目標」を定めれば、欲しいものの価値が高いほど、仕事でより高い目標が設定できるかもしれません。

大切なのは、仕事に対するモチベーションを、仕事や環境だけに求めない考え方です。仕事一辺倒ではなくなる分、気持ちや思考にある種の余裕が生まれる可能性もあります。

どうしても仕事を頑張れないときは?

頑張れない状況をなんとか打開したいと、さまざまな対処法に取り組んだからといって、必ず改善できるわけではありません。どうしても、仕事を頑張れないこともあります。

しかし、このままでは仕事にも身が入らず、心身の疲れはプライベートなど自分の生活のさまざまな場面に影響が出てしまうかもしれません。

このようなときは、少し視点を変えたり、思い切った行動を取ったりすることがおすすめです。ここでは、どうしても仕事を頑張れないときの、行動の例を解説します。

仕事を休む

さまざまな対処法でも、やはり仕事を頑張れないなら、無理に仕事をすることはないかもしれません。

会社が求めるのは仕事がもたらす成果であって、その過程としていくら頑張っても成果となるには至らず、見過ごされることもあります。それでも仕事を頑張り続けるのは、難しいかもしれません。

そのようなときは、思い切って仕事を休み、英気を養うという方法もおすすめです。有給休暇をまとめて取得したからといって、なにも旅行したりスポーツをしたりするだけが楽しみ方ではありません。

あえてなにもせず、自宅でのんびりするだけという休暇もあって良いはずです。仕事そのものが仕事を頑張れない原因なら、仕事から離れて心身の疲れを回復すれば、気持ちに余裕が生まれ考え方が変化する可能性もあります。

うまくいけば、「仕事がしたい」と思えるくらいにまで回復するかもしれません。

自分と向き合う時間を作る

人間は誰でも、「やりたいこと」や「好きなこと」があります。しかし、仕事が頑張れなくなるほど忙しく、疲れているときはやりたいことができていないどころか、できていないことにさえ気づいていないかもしれません。

仕事も同じです。ここでいったん立ち止まり、自分と向き合う時間を作ることで、自分がどのような仕事にやりがいを持てるのかを考えてみると、気持ちを新たにできるかもしれません。

たとえば、仕事を頑張れない理由が仕事内容なのか、職場の人間関係なのか、給与や勤務時間なのかがわかると、自分が仕事に対して重視しているポイントが見えてきます。

残業の多さが理由なら、いつも定時で帰れる仕事を求めている、といった具合です。本当の自分が仕事になにを求めているのか分析すると、どのようにすると良いか自然にわかってくるかもしれません。

環境を変える

どうしても仕事を頑張れないなら、仕事そのものが自分に合っていないことも考えられます。その理由は仕事の内容か待遇か、あるいは業界全体なのか人それぞれです。

もしそうなら環境を変えるため、異動を願い出るという方法もあります。自分のしたかった仕事のできる環境なら、仕事にもまた初心に戻って取り組めるかもしれません。

思い切って環境を変えるとしたら、転職することもできます。ただ転職はたとえ若い世代でもリスクがあるため、転職による生活スタイルや収入の変化や転職のタイミングなどさまざまな事情に配慮することが重要です。

環境を変えることで仕事を頑張れるようになりたければ、まずは自分を振り返って頑張れない理由を分析し、理由に該当しない職場や仕事を選ぶ必要があります。

誰かに相談する

もし仕事を含めたさまざまな事情のために心身ともに疲れ果ててしまっているなら、まずは疲れを癒やし、モチベーションを回復することが大切です。

そのためには睡眠や休息、身体的な心地よさが得られるマッサージやストレッチ、温泉に入るといった方法がありますが、なかでも誰かに相談することには、疲れを癒やすことと同等以上のエネルギーを得られる可能性があります。

相談相手としてふさわしいのは、たとえば家族や友人、先輩、上司など自分のことを頭ごなしに否定しない、信頼できる人です。仕事を頑張れないことやその理由として考えられること、今の正直な気持ちを話せば、それだけで気持ちが楽になるかもしれません。

もし周囲に適した相談相手がいなければ、会社の産業医や精神科・心療内科の先生、カウンセラーに相談もできます。

これまで相談したことがなければ多少抵抗を感じるかもしれませんが、今はまず自分の気持ちを否定されずにそのまま受け入れてもらう経験と、「自分を責めなくてもいい」ことの実感が必要です。

仕事を頑張れないときはカウンセラーに相談してみよう!

「最近仕事に身が入らない」「仕事が頑張れない」と感じると、自分が「怠けている」「甘えている」ように思えるかもしれませんが、そうとは限りません。

仕事が頑張れない理由には、仕事にやりがいを感じない、頑張っても評価されないといった精神的要因や、単に仕事量が多く十分な睡眠や休息ができないことによる身体的要因、職場の雰囲気な人間関係、待遇に問題がある環境要因があります。

なかには、自分だけで解決できない状況も十分あり得るでしょう。ただ、これからまた仕事を意欲的にこなすには、頑張れない自分なりの理由を突き止め、それに応じた対処をすることが大切です。

たとえば、心身の疲れが理由なら生活リズムを整えたり、給与の低さが問題なら新しいスキルを獲得するために勉強をしたりといったことが必要になります。

それでも仕事が頑張れないときは、思い切って仕事を休む、誰か信頼できる人に相談するといったことも必要です。

もし周りに相談できる人がいなければ、会社の産業医やカウンセラーも利用できます。より手軽に相談したいときは、カウンセリングもおすすめです。

Unlaceではスマートフォンなどを使ったオンラインカウンセリングが、24時間いつでも利用できます。事前に無料で心理診断を受け、自分の今の状況を客観的に把握すれば、これまでとは少し違った頑張れない理由が見えてくるかもしれません。

またオンラインのため、仕事や時間の調整も簡単にできる点がメリットです。1人で悩み疲れ果ててしまう前に、ぜひご利用をご検討ください。

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