仕事の悩みを相談できるカウンセリング4選。流れや効果まで徹底解説
職場での人間関係や今後のキャリアなど、仕事の悩みを抱えている人にとっては、誰に相談するかは重要なポイントでしょう。仕事の悩みを相談する際の選択肢として、カウンセリングがあります。この記事では、カウンセリングでどのような相談ができるのか、メリットや効果について詳しく解説します。仕事の悩みを抱えていて誰かに相談したいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。
目次
仕事の悩みは誰に相談すべき?
仕事に関する悩みを抱えているときに相談できる相手としては、家族や配偶者・パートナー、友人、職場の上司・同僚、カウンセラー・キャリアアドバイザーといった専門家などが挙げられます。
「シゴトサプリ」が20~40代の働く男性330名・女性310名に「仕事の悩みを相談する相手は?」という質問したところ、以下のような結果が出ました。
男性
- 20~29歳:家族40.5%、パートナー37.8%、友人42.3%、職場の先輩・上司29.7%、専門家4.5%、相談したことはない22.5%
- 30~39歳:家族41.1%、パートナー39.3%、友人39.3%、職場の先輩・上司43.8%、専門家8.0%、相談したことはない22.3%
- 40~49歳:家族28.0%、パートナー38.3%、友人35.5%、職場の先輩・上司32.7%、専門家1.9%、相談したことはない29.9%
女性
- 20~29歳:家族64.3%、パートナー55.4%、友人67.0%、職場の先輩・上司42.9%、専門家3.6%、相談したことはない5.4%
- 30~39歳:家族55.7%、パートナー55.7%、友人55.7%、職場の先輩・上司45.3%、専門家10.4%、相談したことはない14.2%
- 40~49歳:家族44.6%、パートナー43.5%、友人54.3%、職場の先輩・上司32.6%、専門家5.4%、相談したことはない21.7%
参照:シゴトサプリ
男性と女性それぞれで相談する相手に傾向はあるものの、身近な家族やパートナー、友人などに相談することが多く、専門家に相談する人の割合は少なくなっています。男性は「相談したことはない」と回答した人が多くなっており、相談せずに悩みを抱えている人もいるかもしれません。
誰に相談した方が良いという明確な基準はなく、話を聞いてもらいたいと思った人や信頼できる人に相談するのが良いでしょう。自分のことを知らない第三者からサポートを受けたい、専門家に話をしたいという方にとっては、カウンセラーやキャリアアドバイザーなど専門家に相談するのも選択肢のひとつです。
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仕事の悩みに対してカウンセリングは効果的?
仕事の悩みを相談する際の選択肢としてカウンセリングが気になっているものの、果たして仕事の悩みが解消されるのか不安な人も多いでしょう。また、自分の悩みを相談できるのか、どのような流れで行うのかなども気になるはずです。仕事の悩みを相談できるカウンセリングについて、相談内容や流れ、メリット、効果をチェックして、正しくサービスを理解していきましょう。
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仕事に関してカウンセリングで相談できる内容
仕事の悩みを相談できるカウンセリングで相談できる主な内容は、以下の通りです。
- 仕事が向いていないと感じる
- 職場の上司や同僚との関係づくりが上手くいかない
- 先が見えず将来のキャリアが心配
- 多忙でライフワークバランスを実現できない
- 仕事のストレスがあり辛い
これらはあくまで相談内容の例であり、上記の悩み以外にも幅広い仕事の悩み・不安を相談可能です。
カウンセリングの流れ
仕事の悩みを相談できるカウンセリングは、以下のような流れで行われます。
- カウンセリングサービスの利用を予約する
- カウンセリングルームまたはオンラインでカウンセリングを受ける
- 悩みや不安をカウンセラーに話し、カウンセラーによるサポートを受ける
- 必要に応じて、2回目以降のカウンセリングを利用する
キャリアカウンセリングや転職カウンセリングなどのカウンセリングサービスでは、悩みや不安の聞き取りと合わせて、自己PRの作成サポートやキャリア設計のサポートなどが含まれる場合もあります。
カウンセリングのメリット・効果
カウンセリングで仕事の悩みを相談することによって、どのようなメリットや効果がもたらされるのでしょうか。順番に解説します。
話すことですっきりする
カウンセラーは相談者の悩み・不安に寄り添い、親身に話を聞いて理解・共感してくれます。悩みを打ち明けずに溜め込んでいた人や、周囲の人に話して理解を得られなかった人にとっては、「誰かに理解してもらえた」という経験を得られ、気持ちがすっきりするでしょう。
気持ちが晴れやかになったり、安心感を得たりすることによって、仕事の悩みや不安を解消するために前向きに取り組むきっかけになるのがメリットです。
客観的に自身を捉えることができて悩みの原因を明らかにできる
カウンセラーに仕事の悩みや不安を自分の言葉で話すことによって、客観的に自分自身を捉えるきっかけになります。自身を客観視できるようになることで、悩みや不安の元になっている自身の考え方や環境といった根本的な原因が明らかになる効果を期待できます。
具体的な行動計画を立てられる
悩みや不安を抱えている状態では、どのように解決に向けて行動すればよいかわからない場合も多いでしょう。
カウンセリングを受けることで悩みの原因を知ったり、自分自身で考えるきっかけを得たりすることで、解決に向けた具体的な行動計画を立てるヒントを得られます。一人では解決できなかった悩みや不安でも、カウンセラーのサポートによって自ら行動計画を立てて前向きに取り組めるでしょう。
仕事の悩みを相談できるカウンセリングサービス
ここでは、仕事の悩みを相談できるカウンセリングサービスを4つご紹介します。サービスそれぞれの特徴をおさえて、自分に合ったカウンセリングサービスを利用しましょう。(※以下、2023年8月1日時点での情報です。)
Unlace(アンレース)
Unlace(アンレース)は、公認心理師・臨床心理士といった資格を持ったカウンセラーにチャット形式やビデオ形式で相談ができるオンライン完結型のカウンセリングアプリです。仕事の悩みはもちろん、漠然とした不安や対人関係、性格の悩みなどさまざまな相談内容に対応しています。
Unlaceではカウンセリング前に相談内容を入力でき、その内容を元に複数のカウンセラーからオファーが届きます。その中から相談したいカウンセラーを選ぶことができるため、自分に合ったカウンセラーに相談することができます。
料金プランは、定額料金プランを用意しています。従来のカウンセリングサービスに比べて安価になっており、期間中であれば24時間365日いつでも連絡可能なことも特徴です。利用ごとに料金がかからず、相談の都度お金の心配をする必要はありません。また、メッセージプランの利用中であれば、チケットを購入することで1回30分のビデオカウンセリングを利用することもできます。
Unlaceはカウンセリングだけでなく心理診断やセルフケアのコンテンツもあるため、自分の特性を理解したり悩みを整理しながらカウンセリングを進めることができるのもメリットです。
東京しごとセンター
東京しごとセンターでは、年齢層別にサービスを提供しています。サービスのひとつであるキャリアカウンセリングでは、仕事探しに向けたアドバイスや自己PR・職務経歴の作成サポート、応募書類の作成アドバイスなどに対応しています。
また、34歳以下の方を対象にした電話相談サービス「若者しごとホットライン」も利用可能です。仕事に関する悩みを東京しごとセンターの就職支援アドバイザーに相談できます。ただし、労働法律相談やメンタルケアには対応していません。
働く人の悩みホットライン(JAICO)
働く人の悩みホットラインは、一般社団法人 日本産業カウンセラー協会が提供している無料電話相談サービスです。月曜日から土曜日に15時~20時まで窓口を開設しており、1日1回30分以内で無料で電話相談できます。
相談内容は、働くうえでの様々な悩みを対象にしており、職場の悩みはもちろん、暮らしや家族、将来設計まで相談に対応しています。
働く人の「こころの耳電話相談」
こころの耳電話相談は、厚生労働省が提供する労働者やその家族、企業の人事労務担当者の相談に対応しているカウンセリングサービスです。
1回の相談時間は最長20分までで、電話をかけると所定の訓練を受けた産業カウンセラーなどの「こころの耳電話相談員」が相談に対応しています。
メンタルヘルス不調や過重労働による健康障害などについて相談でき、土・日曜日の10時~16時、月・火曜日の17~22時に利用可能です。
1人で溜め込まずにカウンセリングを有効活用しましょう
仕事の悩みを相談できるカウンセリングでは、職場での人間関係やキャリア設計、過重労働によるメンタル不調など様々な悩みを相談できます。カウンセリングによって、気持ちがすっきりしたり、悩みの原因を気づいたりできるのがメリットです。ご紹介したカウンセリングサービスを参考にして、悩みを溜め込まずにカウンセリングを有効活用してみましょう。