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カウンセリングとは

カウンセリングで依存症は克服できる?気軽に相談する方法も紹介

2021.0915

アルコール依存症やギャンブル依存症、最近ではスマホ依存症といった言葉も聞かれるなど、依存症にはさまざまな種類があります。カウンセリングを受けることで、これらの依存症は克服できるのでしょうか。この記事では、依存症と考えられる人がカウンセリングを受けることでどのような効果が得られるのか、また、利用できる人や流れについて解説します。併せて、オンラインで気軽に利用できるカウンセリングについても紹介するので、ぜひご覧ください。

スマホ操作

依存症とは

依存症とは、特定のものや行為に関して、止めたくても止められない状態になることを指します。ここでは、依存症にはどのような種類があるのか、また、依存症になる原因や治療法について見ていきましょう。

依存症の例

依存症と言っても、依存する対象は人によって異なります。よく見られる依存症の例としては、次のものがあります。

  • ギャンブル依存症
  • アルコール依存症
  • ネット依存症(スマホ依存症)
  • ゲーム依存症
  • 買い物依存症
  • 薬物依存症
  • 性依存症

上記以外でも、何かを止めたくても止められない、依存することで社会生活が送りにくくなっているときは、依存症と考えられるでしょう。

依存症になる原因

依存症になる理由はさまざまですが、不安や孤独を解消するために始めたことが、いつの間にか止められない状態になるというケースが少なくありません。

特定の行為をすることにより強い快感が得られると、再びその快感を得たいという思いが強まり、何度も同じ行為を繰り返すようになります。それを繰り返すうちに快感に慣れてしまい、より強い快感を求めて極端に特定の行為を繰り返したり、特定のものの摂取量を増やしたりするようになります。それを自分でコントロールできない状態に陥ることで、依存症となります。

治療方法の例

依存症の治し方にはさまざまな方法がありますが、精神科などでは認知行動療法等の心理療法が用いられることが少なくありません。認知行動療法とは、なぜ特定のものや行為に依存しているかを分析し、依存していない元の状態に戻れるようにサポートしていく治療法です。

その他にも、例えばアルコール依存症の場合であれば、強制的にアルコールを排除する断酒療法を用いることがあります。自宅では断酒の管理が難しいため、入院して断酒に取り組むこともあります。

また、アルコールによる害を学ぶことで依存症克服を目指す方法や、同じくアルコール依存症を克服しようとしている人たちと集まって励まし合う方法、断酒会やAA(alcoholics anonymous、アルコールを飲まない生き方を選ぶ自助グループ)などに参加する方法もあります。

一例としてアルコール依存症について紹介しましたが、ギャンブル依存症などの他の依存症でもそれぞれに適した治療方法が取られます。

依存症でカウンセリングを受ける際のポイント

依存症でカウンセリングを受ける際には、いくつか知っておきたいポイントがあります。ここでは、カウンセリングによって得られる効果や受けるべき対象者、カウンセリングの流れについて紹介します。

期待できる効果

依存症の人がカウンセリングを受けると、次のような効果を得られることがあります。

  • 依存症を自覚するきっかけになる
  • 依存症の原因を探れる
  • 生き辛さを解消し依存症脱却に踏み出せる

それぞれの効果について具体的に見ていきましょう。

依存症を自覚するきっかけになる

カウンセリングを受けることで、依存症を自覚できる場合があります。

「どうしてお酒ばかり飲んでしまうのだろう」「良くないと頭では分かっているのに、ギャンブルを繰り返してしまう」と悩み、カウンセリングに相談する人も少なくありません。カウンセリングを受けることで、自分の悩みは意思の弱さから来るのではなく、依存症という病気によるものであると気付くこともあるのです。辛さや悩みの原因が依存症だということを知ることで、治療へ進むきっかけにもなるでしょう。

依存症の原因を探れる

カウンセリングを通して、なぜ特定のものや行為に依存しているのかを探れることがあります。

例えばアルコール依存症の人がカウンセリングを受ける中で「不眠に悩んでいたときにお酒を飲み、いつの間にか、お酒がなければ眠れないと思い込んでしまった」と判明することがあります。カウンセリングを通じでカウンセラーとともに過去を丁寧に思い出すことで、依存症になった本当の原因を追及できます。

生き辛さを解消し依存症脱却に踏み出せる

カウンセリングによって依存症の根本的な原因に迫ると、依存症脱却に踏み出しやすくなります。例えば、カウンセリングによってアルコールに依存している原因が不眠だと明らかになった場合、不眠を解消するための方法を考えたり、治療を受けたりできます。不眠という依存症となった原因を解消することで、アルコール摂取を繰り返すことから脱却できるでしょう。

対象となる人

依存症のカウンセリングは、次のような人を対象に実施されます。

  • 依存症に苦しんでいる本人
  • 依存症の疑いがある人
  • 依存症の人の家族

それぞれ具体的にどのような人なのか、解説します。

依存症に苦しんでいる本人

依存症に苦しんでいる本人が、カウンセリングを受けて依存症脱却を目指すことができます。上述の依存症以外にも、例えば性依存症やホスト依存により日常生活が送りにくくなっている人など、依存する対象を問わずカウンセリングで状況改善を目指せます。

依存症の疑いがある人

依存症と診断されていなくても、カウンセリングを受けることが可能です。「もしかしたら依存症かな」と疑わしく思っている人や、家族や友人・知人に「依存症じゃないの?」と言われたことがある人も、カウンセリングを受けて、自分自身の状況を客観的に把握できます。

依存症の人の家族

依存症の人の家族も、カウンセリングを受けられます。夫・妻がアルコール依存症で1日に何度もお酒を飲んでいたり、子供がゲーム依存症で学校に行かなくなっていたりと、家族が何かに依存していて悩んでいる場合はカウンセリングを利用できます。気持ちを言葉にしてみることで、抱えていた悩みが軽くなるかもしれません。

カウンセリングの流れ

カウンセリングでは、まず利用者はカウンセラーに悩みや思っていることを話して状況を共有します。その次に過去の出来事や環境などについて思い出し、依存症になった根本的な理由について考えていきます。カウンセリングにより原因を理解した後は、原因となる問題をどう解消するか考え、依存症からの脱却を目指します。

受けられる場所

カウンセリングは主に次の3つの場所で受けられます。

  • 精神科や心療内科
  • 民間のクリニック
  • オンラインサービス

それぞれの特徴について見ていきましょう。

精神科や心療内科

依存症は病気の一種のため、精神科や心療内科などの医療機関でも相談できます。なお、医師により依存症と診断され、さらに治療にカウンセリングが必要と判断されたとき以外は、カウンセリング費用は原則として医療保険の適用外となります。

民間のクリニック

カウンセリングを実施している民間のクリニックでカウンセリングを受けることもできます。基本的には対面でのカウンセリングとなるため、カウンセラーの顔を見て話したい人に向いています。また、民間のクリニックには依存症を専門に扱うクリニックや、さらに細分化されたアルコール依存症専門のクリニックなどもあります。

オンラインサービス

電話やチャット、メール、ビデオなどのオンラインサービスを活用してカウンセリングを受けることもできます。オンラインのカウンセリングは、時間や場所を理由にクリニックまで出かけることが難しい人にも利用しやすいでしょう。また、ビデオカウンセリングを除き、基本的には顔を見せずに話せるので、顔を出すことに抵抗がある人にも適しています。

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(※2023年8月1日時点での情報です。)

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カウンセリングに依存することはない?

何かに依存しやすい人は、ギャンブルやアルコールに対する依存症を克服しても、次はカウンセリングに依存してしまうのではと不安に感じるかもしれません。しかし、カウンセリングでは受ける時間や場所が制限されており、依存させない仕組みが整っています。また、利用者を自立させるように促すことがカウンセリングでもあるので、カウンセリングへの依存の心配はせずに相談してみましょう。

カウンセリングを利用して自分と向き合いましょう

ものや行為に依存し、日常生活や社会生活に支障が生じている人は、カウンセリングを通して依存症の克服を目指せるでしょう。カウンセリングを利用することで、自分自身の依存する心理を理解し、改善できることがあります。カウンセリングは時間や場所を制限し、なおかつ自立を促すことで依存させない仕組みになっているので、相談したい時には安心して頼りましょう。

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